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「環境は自分を変えてくれない」── 大手の順調さを手放し、ハイタレントで気づいた“本当の変わり方”

楠本 壮太セールス / 2026年1月 中途入社役割は取材時のもの

In this story

  • 大手で地区トップの営業成績を出していたが、「順調すぎた」ことを理由に辞めてスタートアップへ移った
  • 戦略ファーム出身の人と働くうちに、目指す先を「コンサル」から「相手のニーズを引き出し、需要そのものをつくれる営業」に変えた
  • 「環境を変えれば変われる」と思っていたが、何でもやらせてもらえる環境で「結局は自分が動くかどうかだ」と気づいた
「環境は自分を変えてくれない」── 大手の順調さを手放し、ハイタレントで気づいた“本当の変わり方”

変わりたい。でも、動けない。
今の場所に大きな不満はない。むしろ順調。
だからこそ踏み出せないまま、ふとした瞬間に「このままでいいのかな」と思ってしまう。

楠本さんも、ずっとそうでした。

自分でも「行動力がない」と認めるほど、周りから言われないと動けないタイプです。
「このままだと、だらだらしてしまう」。
そう感じた彼は、そんな自分を変えるために、大阪の大手を辞めて東京のスタートアップへ飛び込みました。
環境を変えれば、自分も動けるようになるはず——そう思って。

でも、入社して5ヶ月経った今、たどり着いた答えは少し意外なものでした。

「環境じゃなくて、自分を変えないと、何も変わらないんです」

深く考えずに入社した大手で、地区トップに

── ハイタレントに参画する前のキャリアを教えてください。

楠本:新卒で伊藤園に入社し、大阪で法人向けの営業をしていました。
営業は大きく2種類あり、既存のクライアントを回って売場の拡大を交渉する営業と、完全な新規開拓営業です。

── 就活当時、大手を選んだのはなぜですか?

楠本:正直、深い理由はありませんでした。
「大手に行っておけば、とりあえず生きてはいけるかな」。新卒のときに考えていたのは、それくらいでした。

漠然とした感覚としては、東京に出てみたい、ベンチャーやスタートアップの方が自分には合っているかもしれない、というものもありました。ただ、それを掘り下げることはなくて。「とりあえず受かったところで成果を出せばいい」というくらいの気持ちで、縁があったのが伊藤園でした。

── 深く考えずに入ったとはいえ、1年目からしっかり結果を出されたんですよね。

楠本:はい。同じ地区の新卒が10人以上いて、毎月ランキングが出るのですが、その中で1位でした。

数字をつくれたのは、新規開拓に力を入れたからでした。新卒で新規の数字を取れる人はあまりいないのですが、私は飛び込みでパンフレットを持ち込んで、足で開拓していました。

── 順風満帆な1年目ですね。

楠本:それが、正直に言うと、1年目はあまり楽しくなかったんです。
もともと私は、どちらかというとプライベートを優先するタイプで、毎日定時に帰って、仕事にそこまで本気にもなりきれていませんでした。

それが、2年目に支店を移って出会った支店長で変わりました。仕事に全力で向き合う人で、厳しくしごかれましたが、その分、学ぶことも圧倒的に多くありました。

その人から、仕事に対する考え方そのものを教わりました。
仕事は結局、一生ついてくるものです。だとしたら、プライベートを優先して毎日定時で帰るより、仕事を軸に本気で打ち込んだ方が、成果も出るし成長もできる。人生そのものもうまくいく。その生き様を間近で見るうちに、その考えが腹落ちしていったんです。

そこから、仕事への向き合い方ががらりと変わりました。

順調すぎたから、辞めた

── 営業成績も良くて、人間関係にも恵まれていた。順調だったのに、なぜ「辞めよう」と思えたんですか?

楠本:逆説的なのですが、「順調すぎた」からなんです。「このままだと、だらだらしてしまう」と思いました。

前職に大きな不満は何もありませんでした。人間関係も良好で、辞めたいと思うような嫌なことも、行きたくない日もほとんどありませんでした。かといって、自分をもっと追い込めるような負荷や逆境——「いい意味でのストレス」は、当時の自分には足りていませんでした。

しかも私は、周りから何か言われないと動けないタイプで。「居心地がいいうちに動かないと」という焦りがありました。だから、退路を断つことにしたんです。転職先が決まる前に「辞めます」と伝えて、自分を追い込みました。

── そこまで思い切れたのには、何かきっかけがあったんですか?

楠本:直接のきっかけは2つありました。

1つは、尊敬していた支店長が異動になったことです。
厳しく引っ張ってくれる人がいなくなって、放っておくと動けない自分には、それが大きかった。だったら、環境を変えて自分を動かすしかないと思ったんです。

もう1つは、コンサルへの興味です。飲料という商品の力ではなく、自分のキャリアや能力で売上を作れる仕事に惹かれていました。

── 好きだった環境を、あえて手放したわけですね。

楠本:そうです。正直、要領はいいほうなので、普通に続けていれば、会社に求められる通りに順調に成長して、昇進していく自信はありました。
ただ、ある程度できると満足してしまう自分もいて、「本当にそれでいいのか」という思いが、どこかにあったんです。

それに、大手では昇進にどうしても時間がかかります。私は後輩を持つことも、マネジメントも、もっと早く経験したかったんです。だからこそ、若いうちから任せてもらえるスタートアップに惹かれました。

地元の大阪を離れることにも、迷いがなかったわけではありません。でも、それも含めて環境を変えたかった。当時は、環境さえ変えれば動けるようになるはず、と思っていました。

憧れた「コンサル」は、自分とは違う人種だった

── そこから、どうやってハイタレントに行き着いたんですか?

楠本:転職活動中は、自分がコンサルとして働ける会社を中心に探していました。でもなかなかピンとくる会社に出会えず、少し視野を広げたときに、ハイタレントを見つけました。

決め手は、戦略コンサルティングファーム出身のフリーランスの方々と関われるという点です。コンサルという仕事や業界そのものをもっと深く知りたかったので、その方々のそばで働けば学べると思ったんです。

あとは、スタートアップなら早くマネジメントを学べるかもしれない、という期待もありました。

ハイタレント入社日、左から比田井、楠本、代表 有吉、香川
ハイタレント入社日、左から比田井、楠本、代表 有吉、香川

── 入社して5ヶ月。当初の「コンサルをやりたい」という思いに、変化はありましたか?

楠本:変わりましたね。
戦略ファーム出身の方と日常的に一緒に仕事をするようになって、「私はこの人たちとは違う人種なのかもしれない」と感じました。思考の深さや頭の回転が、自分とは根本的に違う。世の中にはこんなに優秀な人がいるのか、と。憧れていた当時は、コンサルという仕事を実はそれほど分かっていなかったのだと思います。

そこで見えてきたのが、「自分はどこで戦うべきか、どこで価値を出せるのか」ということでした。コンサルそのものを目指すのではなく、前職から結果を出してきた営業で、どこまで価値を出し、成長できるか、考える先がそこに変わっていったんです。

特に意識するようになったのは、商談のなかで相手のニーズをどう引き出すか、ということです。
飲料の営業では、扱う商品も、引き出せるニーズも、ある程度決まっていました。でも、ハイタレントの営業は違います。クライアントの潜在的なニーズは無限にあって、こちらの提案も無限。いわば「無限×無限」の世界です。
何を扱うかに関わらず、相手のニーズを引き出して、需要そのものをつくれる。そういう営業になることが、今の目標です。

環境を変えても変われない、自分で動くしかない

結局は「環境より自分次第」なんだと気づけたこと。それが、来てよかったと思う一番の理由です。

── 入社してみて、スタートアップのイメージとのギャップはありましたか?

楠本:いい意味でありました。入る前は「毎日飲み会で騒いで、深夜まで働いている」みたいな漠然としたイメージがあったのですが、実際はもっと合理的でした。やるときは遅くまで集中して働きますが、やり切れば切り上げるし、予定があれば早めに上がる。ダラダラ残ることがありません。

人間関係も、すごく働きやすいです。みんな成長に貪欲で、人の意見をいきなり否定せず、まず受け止めて吸収してから、自分なりに解釈します。そういう「大人」な姿勢が、個人の性格というより組織の文化として根づいているんです。

それに、会社としての「当たり前」みたいなものもないので、その都度「今は何が一番いいか」を各自が考動(考えて動く)する。とても合理的で、みんなが目的のほうを向いているから、人の好き嫌いやドロドロした感情に振り回されることもありません。

仕事をする上で、これは想像以上に大きいことでした。

楠本さんお誕生日
楠本さんお誕生日

── ハイタレントに「来てよかった」と感じるのは、どんなときですか?

楠本:特定の瞬間というより、日々ずっと「来てよかったな」と感じています。その中で振り返ってみると、一番大きいのは、自分の考え方が変わったことだと思います。

前職の頃は「環境を変えないと、自分は行動できない」と思っていました。どこかで環境のせいにしていました。
でも、何でもやらせてもらえる環境に身を置いてみたら、言い訳ができなくなりました。何をするかは全部自分次第で、裏を返せば、自分さえ動けば何でもできます。

結局は「環境より自分次第」なんだと気づけたこと。それが、来てよかったと思う一番の理由です。
実際、今も自分で考えた新しい仕組みを試しているところです。ハイタレントの営業には、決まった型に当てはめて動く、という縛りがありません。だからこそ、自分なりの型をつくって、効果が出れば全社に広げていけたらと思っています。

── 日々の仕事に、手応えは感じていますか?

楠本:ありますね。コンサル業界特有の言葉も最初は全然分からなかったのですが、5ヶ月でやっと、クライアントやタレントさんと対等に話せるようになってきた感覚があります。

自分がキャッチアップするほど、上長からもらうフィードバックのレベルも上がってきて、最近は徐々に厳しいフィードバックをもらえるようになりました。それがいいストレスになっています。まだ余裕があると感じているくらいなので、もっと追い込んでほしいくらいです(笑)。

ただ、自分の課題は、要領よく理解できる分、ある程度のところで満足して、努力が止まってしまいがちなことです。だからこそ、まずは多種多様な業界やテーマをしっかりキャッチアップして、そこからさらに深掘りもできるようになりたいと思っています。

大阪支社という野望、そして迷っているあなたへ

── 将来はどんなことに挑戦したいですか?

楠本:大阪に支社を作って、大阪代表として働くというのが野望の1つです。
関西出身なので、大阪のクライアントを自分で開拓して拠点を作っていきたいと考えています。代表の有吉さんにも話していて、「まずは大阪のクライアントを増やすところからだね」と言ってもらっています。

もう1つは、自分の手で営業のチームをつくることです。
どんな人と働きたいかを考えながら採用に関わって、自分が「一緒に働きたい」と思える仲間を集めたい。誰を仲間にするかから関わって、そのチームを率いていく。そこに最近は強く惹かれています。

── 最後に、かつての自分のように「変わりたいのに動けない」と、もやもやしている方にメッセージをお願いします。

楠本:私は「環境を変えれば変われる」と思って転職しました。でも、何でもやらせてもらえるハイタレントに来て気づいたのは、結局は環境じゃなく、自分が動くかどうかだ、ということでした。
逆に言えば、ここは動こうと思えば、いくらでも動ける場所です。

だから、伝えたいのは「動こう」ということです。今いる場所の居心地のよさに気づいたら、あえてそこから一歩外に出てみる。転職するかどうかは、本質ではありません。自分から動かなければ、何も変わらないと思います。

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