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「何を選んでも勝てる自分」へ ── 走り続けるセールス 香川さんの一日

香川 太郎セールス役割は取材時のもの

In this story

  • 取締役の真貝さんが率いる「日経新聞を読む会」に2年ほど欠かさず参加し、経営層のクライアントとの商談で話のきっかけが増えた
  • タレントさんに「クライアントに伝えるアピールポイントを教えてください」と任せず、クライアントが必要とする経験を先に絞り込んでから経験を聞く
  • 内定者フォローの面談も担当し、先輩として一番伝えたいのは「最初にとにかくギアを上げること」だと話す
「何を選んでも勝てる自分」へ ── 走り続けるセールス 香川さんの一日

「やりたいことが、まだはっきりと定まっていない」── 就職活動中、そんな迷いを抱えたことがある方もいるのではないでしょうか。

今回お届けするのは、ハイタレント24卒・香川さんの一日です。明確なゴールを一つに決めるよりも、来た機会に手を挙げて挑戦の幅を広げてきた香川さん。到達点はまだ探している途中でも、「優秀な人たちと働きながら成長したい」という一点は、就職活動のときから変わっていません。その一日を、時間の流れに沿って追いかけました。

9:30 ── 出社、日経新聞を読む会からはじまる一日

出社してまず参加するのが、取締役の真貝さんが率いる「日経新聞を読む会」です。もう2年ほど、欠かさず続けています。

出社後、日経新聞を読む会に参加
出社後、日経新聞を読む会に参加

参加し始めたきっかけは、過去には起業経験もある真貝さんが、どんな視点でニュースを見ているのかを知りたいという興味でした。続けるうちに、新聞を読む習慣が自然と身につき、一つひとつのニュースが別の出来事とつながっていることにも気づけるようになりました。
「これとこれは、実はつながっているのでは」と自分なりに仮説を立てられるようになったのは、この1年の変化です。

こうして時事に強くなると、経営層のクライアントとの商談でも、話のきっかけが自然と増えます。相手の関心に沿った話題から会話に入り、関係を築いていける。この習慣が、そこに効いていると感じます。

10:00 ── チームの朝会。リーダーとしての立ち位置

10時からは、チームの朝会です。毎日必ず行われます。

まず連絡事項を共有し、前日に受注できた案件があれば、工夫した点も含めてシェアします。ちょっとしたアイスブレイクの時間です。メインは、案件の進捗を管理する「ヨミシート」の確認で、各メンバーの案件の進み具合をチームで見ながら相談し合います。

チーム朝会
チーム朝会

長期的な逆算も大事ですが、まずは目の前の案件に全力を注いで一つひとつ積み上げていくのが、私の営業スタイルです。それを続けてきた結果として、目標は安定して達成できています。

チームの中でも在籍歴の長いメンバーになり、最近はリーダー的な立ち位置を意識するようになりました。これまでは一人のプレーヤーとして自分の数字を追いかけてきましたが、これからは後輩に、セールスという仕事の面白さを伝えていきたいと思っています。

手取り足取り教えるというより、私自身がこの仕事を面白いと感じているからこそ、その感覚が後輩にも伝わってほしいです。私が追っている数字は、まだ結果の出ていない後輩には少し遠く、背中を見せるだけでは伝わりづらいかもしれません。だからこそ、一緒に案件に向き合いながら、どこに面白さがあるのかを共有していく。今はそんな関わり方を模索中です。

12:30 ── タレントさんとのランチ

案件でご一緒したタレントさん(HiTalentに登録している会員)とのランチです。

ランチをご一緒すると、普段のメールや電話だけのやり取りとはまったく違うコミュニケーションが生まれ、一気に距離が近くなる感覚があります。

以前は、タレントさんとどんな会話をすればいいのか、正直よく分かっていませんでした。今こうして楽しく話せるようになっているのは、この2年で積み重ねてきた知識があるからです。コンサルタントの方々の仕事への理解が進み、フリーランスエージェントとしてのスタンダードや、ハイタレントが目指す方向性を、自分の言葉で伝えられるようになっていきました。

ランチでの話題は、大きく3つです。案件の話、タレントさんご自身のキャリアの話、そして私自身のキャリアの話です。

フリーランス市場の動向や、ハイタレントが扱っている案件の傾向は、こちらから伝えられる価値のある情報です。
たとえば「最近はこの領域の案件が増えている」「こういうスキルの方への引き合いが強い」といった変化です。案件を探す立場のタレントさんでも、市場全体の動きまで追えている方は意外と多くありません。だからこそ、間に立つ私たちが見えている景色をお伝えすることに意味があると感じています。

会話の中でタレントさんのキャリアを伺ううちに、自然と私自身のキャリアにも話が及ぶのですが、皆さん、こちらの話にも真剣に耳を傾けてくださいます。さまざまな経歴の方と直接お話しするなかで、私にはない視点や圧倒的に賢い部分に触れるたび、自分の基準が引き上げられていく感覚があります。

他業界から戦略コンサルティングファームに転職された方や、勢いのあるスタートアップに飛び込んだ方など、いろいろなキャリアのケースを聞くことができました。将来の道筋をきっちり決めて進む方もいれば、興味のままに動く方もいて、どちらが正解というわけでもない。道筋をはっきり決めなければという焦りがあった私にとって、これは自分のキャリアを考えるうえで大きな発見でした。

仕事で向き合う相手というだけでなく、一人の人生の先輩としてお話ができる。それがこのハイタレントで働く面白さの一つだと感じています。

14:00 ── クライアント商談

14時からはクライアントとの商談です。相手は決裁権を持つ経営層クラスが多いです。

商談はオンラインが主流ですが、可能な範囲で直接お会いすることを大切にしていて、今日はクライアントのオフィスを訪ねます。

クライアント先へ訪問
クライアント先へ訪問

多忙な経営層の方のお時間をいただけるのは、大変ありがたいことです。
だからこそ、その時間に見合う価値を届けられるよう、その案件になぜ今取り組む価値があるのかを、こちらからもしっかりお伝えし、考えをすり合わせます。

商談の緊張感は、最初の頃こそ強くありました。何を話せばいいか分からなくなることもありましたが、今はその緊張よりも面白さが勝っています。

タレントさんは個人としての凄みに、クライアントは組織としての課題の大きさに触れられる。個人と組織、それぞれ違う手応えがあります。この両方と本気で向き合えるこの立ち位置に、私は面白さと、確かな成長を感じています。

15:30 ── AIを活用した案件掲載とマッチング

商談でいただいた案件は、自社のプロダクトに掲載し、条件に合うタレントさんを探します。

AIを活用した案件掲載・マッチング業務
AIを活用した案件掲載・マッチング業務

この時間帯を支えているのが、AIです。定型的な作業はAIに任せられるようになり、作業時間を大幅に圧縮できています。

たとえば、いただいた案件の概要を掲載ページに自動でアップしたり、その案件にマッチしそうなタレントさんを提案してくれたりする仕組みが、社内のAX推進チームによって整えられ、今も日々進化しています。作業に割く時間が削減された分、クライアントやタレントさんと向き合う時間を増やせるようになっています。

こうした仕組みは、現場で日々プロダクトを使う私たちが気づいたことを開発チームに伝えることで、少しずつ磨かれていきます。クライアントとタレントさん、双方の要望を丁寧に見ながら最適な組み合わせを考える——その積み重ねが、マッチングの質を高めます。

16:00 ── 双方をつなぐコミュニケーション

マッチングが進むと、興味を持ってくれたタレントさんと電話などで直接お話しし、そのうえでクライアントにご紹介します。

タレントさんへの電話対応の様子
タレントさんへの電話対応の様子

ハイタレントの案件は、クライアントから「こういう知見を持つ人がほしい」という要望を受け、それに合うタレントさんを紹介する形で成立します。ここで意識しているのは、双方にとって価値のあるコミュニケーションです。

「クライアントに伝えるアピールポイントを教えてください」とタレントさんにお願いするだけでは、依頼として不十分だと考えています。何を書けばいいかをタレントさんに委ねてしまい、負担だけをお願いすることになるからです。

私からお渡しするのは、案件を読み解いたうえでの見立てです。クライアントが本当に必要としているのはどの経験で、何を期待しているのか。そこまで絞り込んでお伝えしたうえで、それに当たるご経験を具体的に伺います。考える負担をタレントさんに預けず、こちらが先に的を絞る。そうすることで、ご経験とクライアントの課題が正確に接続されます。

クライアントに対しても、同じように踏み込みます。ご要望は理想の形で出てくることが多く、条件をすべて満たす方はそう多くありません。「そんな方はいません」と止めるのは簡単ですが、それでは何も進みません。なぜその要件が必要なのかを前提から伺ったうえで、「ここはご要望と異なりますが、この方はここで大きな価値を出せます」「この軸を優先するなら、こういう方がいます」とお伝えします。

情報をただ右から左に流すのではなく、クライアントとタレントさん双方としっかり対話をする。当たり前ではありますが、これが、私がセールスとして一番大事にしていることです。

こうして優秀な方々の真ん中に立ち、双方に価値を届けていく。就職活動のときに思い描いていた景色に、少しずつ近づいている感覚があります。

17:30 ── 内定者フォロー

新卒採用に関わる時間です。今は内定者フォローが中心で、最終面接後の社員面談や、入社が決まったあとのフォロー面談を担当しています。

内定者とのオンライン面談
内定者とのオンライン面談

面談や懇親会では、とにかくフラットに接することを心がけています。すでに何度か顔を合わせている内定者が多く、話題は「会社にはどの沿線が通いやすいか」「スーツは毎日必要か」といった、入社前の生活まわりの素朴な相談が中心です。必ずしも特別なことを話すわけではありませんが、その一つひとつに、先輩として実感を持って答えるようにしています。

先輩として一番伝えたいのは、「最初にとにかくギアを上げること」です。

新卒の2年間を振り返ると、最初にどれだけ本気で取り組めるかが、その先の伸び方を左右すると実感しています。数年前、同じ立場で内定者だった自分に伝えるとしたら、真っ先にこの一言を伝えたいです。

加えてもう1つ、「住むなら会社の近くがいい、絶対に」ということ。通勤に無駄なエネルギーを費やさない、その分だけ最初の踏ん張りがきくんです。

20:30 ── 退社

社内外問わず、その日のうちに返すべき連絡をすべて返し、翌日の準備を整えてから退社します。忙しい日は22時近くになることもあります。

退社前、商談で使用する資料の準備
退社前、商談で使用する資料の準備

なかでも、商談の準備は欠かせません。翌日お会いするクライアントのことを事前に調べ、必要な書類を印刷してから帰ります。これは翌朝に回しても間に合う準備ですが、前日のうちに済ませておくことで、翌日の自分が気持ちよく動き出せます。

Message ── 香川さんより、読んでいるあなたへ

就職活動のとき、私は「優秀な人たちと働きながら成長し、何を選んでも勝てる自分になりたい」と考えていました。会社も、職種も、いつか起業するという道も、どれを選んでも通用する自分でありたい。
3年目の今、その思いは少しずつ形になりつつあります。

クライアント(企業)とタレント(プロフェッショナル)の「間」に立ち、両者と本気で関わりながら価値を届ける。コンサルや事業会社のセールスとは違う角度で、人を見極める力や、課題の本質をつかむ力が鍛えられていく——この立ち位置こそ、あの頃の思いを叶えるのにいちばん合っていると感じています。

理想はいつも少し先にあって、追いつけたと感じることはありません。それでも、走りながら景色は確実に変わってきました。もし「やりたいことが、まだ一つに決まっていない」としても、焦らなくて大丈夫です。「成長したい」という意志さえあれば、行き先は走りながらでも見つかります。

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